栃木県では「遺品整理」を扱う許可業者を一覧で示す市もあります
遺品整理で出る家財は家庭のごみ(一般廃棄物)です。これを業者が運ぶには、仕事をする区域の市町長の許可が必要です(廃棄物処理法第7条)。足利市は、古物商の許可や産業廃棄物処理業の許可では家庭のごみは回収できないと注意しています。
栃木県内には、許可業者の一覧で遺品整理への対応を分かるようにしている市があります。
- 栃木市:玄関の外まで運べない粗大ごみ、家具・衣類・家電・食器などの家財、遺品整理のごみは、一般廃棄物収集運搬の許可業者に頼むよう案内しています。許可業者一覧(2026年4月1日現在)には「家財整理」「遺品整理」の欄があります。
- 足利市:業者ごとに扱える業務が違うとして、一覧で区分を分けています。引越しなどで家庭から多く出るごみは「引越しごみ(一時多量ごみ)」、遺品整理で出た物は「家財整理または遺品整理」を扱う業者に頼みます。
- 宇都宮市:引越しの請負業者がごみの処理まで引き受け、結果的に不法投棄に至った事案があるとして注意しています。家庭の引越しごみも、市の指示に従って適正に出すよう求めています。
宇都宮市・栃木市・足利市の案内
宇都宮市は、許可品目の詳しい内容を各業者に問い合わせ、許可証でも確かめるよう案内しています。遺品整理業者が「許可業者と提携している」と言う場合も、実際にごみを運ぶ業者の名前と許可証を見せてもらいましょう。
契約や料金で困ったら、栃木県消費生活センターへ
- 栃木県消費生活センター:相談電話 028-625-2227。月〜金曜の9:00〜16:00に受け付けています(祝日・年末年始は除く)。1回の相談は30分以内が目安です。
- 近くの市町のセンター:会って相談したい場合、県は近くの市町の消費生活センターでの面接も検討するよう案内しています。
- 土日の相談:局番なしの188(消費者ホットライン)にかけると、土曜・日曜も国民生活センターが電話相談を受けています。
見積もりを頼む前に、家族で決めておくこと
残すはずの遺品を捨てられた、後から料金を上乗せされた、という相談が国民生活センターに届いています。次の3つを先に済ませておくと、こうした行き違いを防ぎやすくなります。
- 通帳・印鑑・土地や建物の書類・年金や保険の証書と、現金や形見の品を、家族の手で運び出しておく
- 作業中に見つかった物を誰に、どう渡すかを決め、見積書に書いてもらう
- 役所に返す保険証などは、故人が住んでいた市町の窓口での手続きに使うので、処分する物に混ぜない
相続放棄の申述先は、宇都宮家庭裁判所の本庁か4つの支部
借金などがあって相続放棄を考えているなら、片付けは手続きの見通しが立つまで待ちましょう。遺品を売ったり捨てたりした時点で、相続を認めた(単純承認した)と扱われることがあるからです(民法第921条)。申述の期限は、相続が始まったと知ってから3か月です(民法第915条)。出す先は、故人が最後に住んでいた地域を受け持つ家庭裁判所です。
宇都宮家庭裁判所の本庁・支部と受け持ち地域
| 裁判所 | 受け持ち地域 |
| 本庁(宇都宮市) | 宇都宮市、鹿沼市、日光市、那須烏山市、上三川町、高根沢町、さくら市の旧氏家町、下野市の旧南河内町 |
| 真岡支部 | 真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町 |
| 大田原支部 | 大田原市、矢板市、那須塩原市、那須町、那珂川町、塩谷町、さくら市の旧喜連川町 |
| 栃木支部 | 栃木市、小山市、壬生町、野木町、下野市の旧石橋町・旧国分寺町 |
| 足利支部 | 足利市、佐野市 |
さくら市と下野市は、旧町ごとに受け持ちが分かれています。手続きには、申述する人ごとに800円の収入印紙と、裁判所との連絡用の郵便切手が必要です。
実家が空き家になる場合
栃木県は「とちぎ空き家サイト」で、空き家の相談先や補助制度をまとめています。
- 市町の窓口と専門家:県内の市町の空き家担当部署の連絡先が一覧になっています。相続登記や相続放棄は栃木県司法書士会(028-614-1122、9:00〜17:00、12:00〜13:00を除く)、空き家の法律問題は栃木県弁護士会(028-689-9001)が窓口として載っています。
- 栃木県空き家バンク:市町の空き家バンクの物件を、同じサイトでまとめて探せます。
- 解体の補助:多くの市町が、空き家の解体費用の一部を補助する制度を設けています。補助率や上限額は市町によって違うので、事前に確かめましょう。サイトでは、解体の前に建物の中の残置物を処分するのが一般的な流れだと説明しています。
- 相続登記:2024年4月1日から、不動産の相続を知った日から3年以内の相続登記が義務になりました(法務省)。
栃木県の費用の目安と業者選び
このページで紹介している業者のうち、栃木県内に拠点がある業者には「地元密着業者」のマークが付いています。費用の目安は、このすぐ下の「栃木県の遺品整理の費用とよくある質問」で、掲載業者の料金をもとに紹介しています。見積もりは2〜3社から取り、ごみの運搬を実家がある市町の許可業者が行うかも確かめて比べましょう。
ごみの出し方や役所の窓口など、もっと細かい情報は、下の「栃木県の市区町村から探す」から、お住まいの市区町村のページも見てください。