愛知県の市は、遺品整理のごみについて具体的な手順を示しています
家の片付けで出たごみを業者が運ぶには、その区域の市町村長の許可が要ります(廃棄物処理法第7条)。名古屋市は、片付け後のごみを出すのはその家庭であり、市の許可のない事業者は他人のごみを運べないと明記しています。遺品整理業者が無許可でごみを自社の倉庫に持ち帰ることや、ごみを別の市町村で処理することも違法な例として挙げています。
県内の主な市では、許可業者に頼むときの手順に違いがあります。
- 名古屋市:許可業者に頼むときは、市の「一時多量ごみ等処理申込書」を業者に出します。業者によって「室内整理から」「室内からの運び出しから」「ごみ置き場からの運搬のみ」と、引き受ける範囲が違います。
- 豊田市:家庭から出たごみだと確認するため、「臨時ごみ確認票」を、頼んだ許可業者を通じて市に出します。
- 一宮市:亡くなった人の住まいを片付けて多くのごみが出る場合も、家庭系の「一時多量ごみ」を扱う許可業者に頼めます。自分で環境センターに運ぶこともできます(有料)。
名古屋市・豊田市・岡崎市・一宮市の案内
名古屋市のように、業者ごとに「どこから引き受けるか」が違う場合があります。遺品整理業者に家の中の仕分けを頼み、ごみの運搬は市の許可業者に頼む、という分け方になることもあるので、見積もりでは作業の範囲と、ごみを運ぶ業者の名前を確かめましょう。
契約や料金で困ったら、愛知県消費生活総合センターへ
- 愛知県消費生活総合センター:電話 052-962-0999。平日は9:00〜16:30、土曜・日曜も9:00〜16:00に受け付けています。土日以外の祝日と年末年始は休みです。
- 週末にも相談できるので、平日に動きにくい家族でも、遠方から実家の片付けを進めるときに使いやすい窓口です。
業者を呼ぶ前に、家族で手分けしておくこと
国民生活センターに寄せられた遺品整理の相談には、処分しないはずの物を捨てられた例や、高い追加料金を求められた例があります。家族のうち誰かが、通帳や印鑑、不動産の書類、年金・保険の証書を先に探して持ち帰り、形見にしたい物も別の部屋に移しておきましょう。見つかった現金や書類の扱いは、見積書に一行書いてもらうだけでも安心です。役所に返す保険証などは、故人の住所地の市町村での手続きに必要です。
相続放棄の申述先は、名古屋家庭裁判所の本庁か4つの支部
相続放棄をするかもしれないときは、遺品の売却や処分を急がないでください。処分したことで、相続を認めた(単純承認した)とされるおそれがあるためです(民法第921条)。申述は、相続が始まったと知った日から3か月以内に(民法第915条)、故人が最後に住んでいた市町村を受け持つ家庭裁判所に行います。
名古屋家庭裁判所の本庁・支部と受け持ち地域
| 裁判所 | 受け持ち地域 |
| 本庁(名古屋市) | 名古屋市、春日井市、小牧市、瀬戸市、尾張旭市、長久手市、豊明市、日進市、清須市、北名古屋市、津島市、愛西市、弥富市、あま市、豊山町、東郷町、大治町、蟹江町、飛島村 |
| 一宮支部 | 一宮市、稲沢市、犬山市、江南市、岩倉市、大口町、扶桑町 |
| 半田支部 | 半田市、常滑市、東海市、大府市、知多市、知多郡の5町 |
| 岡崎支部 | 岡崎市、豊田市、安城市、碧南市、刈谷市、西尾市、知立市、高浜市、みよし市、幸田町 |
| 豊橋支部 | 豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市、新城市、設楽町、東栄町、豊根村 |
手続きには、申述する人1人あたり800円分の収入印紙と、連絡用の郵便切手を用意します。
空き家になった実家の相談と、片付けの補助
- 窓口は市町村:愛知県は、県内の市町村ごとの空き家の相談窓口と、支援制度の一覧を公開しています(2026年9月更新)。空き家の持ち主は、空き家がある市町村の担当課に相談するよう案内されています。
- 片付けの補助がある市:県の一覧では、豊田市(空き家情報バンクに登録する空き家の家財道具の運搬・処分費の一部)、蒲郡市(空家・空き店舗バンク登録物件の家財処分など)、稲沢市(空き家バンクなどに載せた空き家の残置物の片付けなど)に補助制度があります。条件は各市に確かめ、業者と契約する前に相談しましょう。
- 活用したい人の窓口:県の「あいち空き家活用さかさま相談室」(052-990-6549)は、空き家に住みたい人・活用したい人向けの窓口で、建築士や税理士などに無料で相談できます。
- 相続登記:不動産を相続したと知った日から3年以内の相続登記が、2024年4月1日から義務になっています(法務省)。
愛知県の費用の目安と業者選び
このページで紹介している業者のうち、愛知県内に拠点がある業者には「地元密着業者」のマークが付いています。費用の目安は、このすぐ下の「愛知県の遺品整理の費用とよくある質問」で、掲載業者の料金をもとに紹介しています。見積もりは2〜3社から取り、名古屋市の申込書や豊田市の確認票のような手続きにも対応してくれるかを聞いておきましょう。
ごみの出し方や役所の窓口など、もっと細かい情報は、下の「愛知県の市区町村から探す」から、お住まいの市区町村のページも見てください。