千葉県では、ごみの扱いも業者の許可も市町村ごとに違います
遺品整理で出る家具や日用品は、家庭から出たごみ(一般廃棄物)です。このごみを集めて運ぶ一般廃棄物収集運搬業の許可は、県ではなく、仕事をする区域の市町村長が出します(廃棄物処理法第7条)。千葉市の許可しか持たない業者は、船橋市の家のごみを運べません。業者を選ぶときは、片付ける家がある市町村の許可を確かめましょう。
一度に多く出るごみの扱いも、市によって違います。たとえば千葉市・市川市は、遺品整理で一度に多く出るごみをごみステーション(集積所)に出せないとしています。一方で柏市は、引越しごみを分別して計画的に集積所に出すこともできるとしています。
県内の主な市の案内ページ
遺品整理のごみについて、市の案内と許可業者の一覧を、主な市の分だけまとめました。ほかの市町村も、多くはホームページで許可業者の一覧を公開しています。
柏市は、古物商や産業廃棄物収集運搬業の許可では家庭のごみは回収できないと注意しています。「無料で回収します」というチラシや、軽トラックで巡回する回収業者は、無許可のことがあります。柏市の案内には、無料をうたう業者に頼んだら、トラックに積んだ後で高額な料金を請求された例も載っています。
使える家具や家電を売る(買い取ってもらう)場合は、古物商の許可を持つ業者に頼みます。捨てる物を運ぶのは市町村の許可業者です。一社に両方を頼むときは、二つの許可がそろっているかを見積もりの段階で確認しましょう。
契約や料金で困ったら、千葉県消費者センターへ
- 千葉県消費者センター:相談専用電話 047-434-0999。受付は月〜金曜9:00〜16:30、土曜9:00〜16:00(祝休日・年末年始は休み)です。来所するときは、先に電話で申し出ます。県内に住む人・通勤や通学をしている人が対象で、本人が相談できない場合は家族からの相談も受け付けています。
- 消費者ホットライン 188:局番なしの188にかけると、市区町村・県・国民生活センターのどこかの相談窓口につながります。
なお、県消費者センターは相続や家族関係のトラブルの相談は受け付けていません。業者との契約の問題は消費者センター、遺産の分け方などは次の項目の専門家、と分けて相談しましょう。
業者に頼む前に、家族で済ませておくこと
国民生活センターには、残してほしい遺品を業者に処分された、見積もりより高い料金を請求された、といった相談が寄せられています。契約の前に、次のことを済ませておきましょう。
- 通帳・印鑑・権利証・保険証券・年金の書類などは、業者が入る前に家族で探して持ち出す
- 残す物と処分する物を分け、作業中に見つかった現金や書類の渡し方を見積書に書いてもらう
- 保険証などの返却や名義の変更は、故人が住んでいた市町村の役所で行います。千葉市の「おくやみコーナー」のように、手続きをまとめて案内する窓口を設けている市町村もあります
相続放棄を考えているなら、家庭裁判所の支部を確認
遺品を売ったり処分したりすると、相続を認めた(単純承認した)とみなされ、相続放棄ができなくなるおそれがあります(民法第921条)。相続放棄の期限は、相続が始まったことを知った時から3か月以内です(民法第915条)。申述先は故人の最後の住所地を受け持つ家庭裁判所で、千葉県は千葉家庭裁判所の本庁と7つの支部などに分かれています。
千葉家庭裁判所の本庁・支部と主な受け持ち地域
| 裁判所 | 主な受け持ち地域 |
| 本庁(千葉市) | 千葉市、習志野市、市原市、八千代市 |
| 市川出張所 | 市川市、船橋市、浦安市 |
| 松戸支部 | 松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市、鎌ケ谷市 |
| 佐倉支部 | 佐倉市、成田市、四街道市、八街市、印西市、白井市、富里市、酒々井町、栄町 |
| 一宮支部 | 茂原市、勝浦市、いすみ市、長生郡、大多喜町、御宿町 |
| 木更津支部 | 木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市 |
| 館山支部 | 館山市、鴨川市、南房総市、鋸南町 |
| 八日市場支部 | 匝瑳市、銚子市、東金市、山武市、大網白里市、旭市の一部、多古町、芝山町、横芝光町、九十九里町 |
| 佐原支部 | 香取市、旭市の一部(旧干潟町)、神崎町、東庄町 |
費用は、申述する人1人につき収入印紙800円分と連絡用の郵便切手です。細かな受け持ちは、裁判所の管轄区域表で確かめてください。
どこまで片付けてよいか迷うときは、専門家に相談してから決めましょう。千葉県は、相続などの悩みについて千葉県弁護士会の弁護士が応じる無料法律相談を、毎月2回木曜日に開いています(1人30分以内、電話か県庁本庁舎での面談、事前に043-223-2249か2250へ電話予約。原則1年に1回まで)。
実家が空き家になる場合
- 市町村の窓口:県の「空き家対策」のページに、県内すべての市町村の空き家の担当窓口と電話番号が一覧で載っています。空き家バンク(売りたい・貸したい空き家を登録する制度)も、多くは市町村が運営しています。
- 相談先が分からないとき:県が千葉県住宅供給公社の総合案内所に開いている「住まい情報プラザ」(043-223-3266、日祝・年末年始を除く9:00〜17:00、無料)で、住宅や宅地の相談ができます。
- 専門家の相談:県の「住まいの専門相談窓口」のページ(2024年2月更新)に、宅地建物取引業協会の不動産無料相談所、ちば設計団体空家対策協議会、千葉司法書士会の無料法律相談などがまとめられています。
- 補助制度:県のページでは、市町村が行っている空き家対策の支援制度を探せるサイト(全国空き家対策推進協議会)が紹介されています。解体などの補助の有無は、市町村ごとに確かめましょう。
費用の目安と、県内の業者
このページで紹介している業者のうち、千葉県内に拠点がある業者には「地元密着業者」のマークが付いています。県外の業者も、千葉県内の家に出張して作業します。費用の目安は、このすぐ下の「千葉県の遺品整理の費用とよくある質問」で、掲載業者の料金をもとに紹介しています。見積もりは2〜3社から取り、片付ける家の市町村の許可をどう扱うかも比べましょう。
ごみの出し方や役所の窓口など、もっと細かい情報は、下の「千葉県の市区町村から探す」から、お住まいの市区町村のページも見てください。