青森市は旧青森市と旧浪岡町で、頼める業者が分かれています
遺品整理で出る家具や衣類は家庭ごみ(一般廃棄物)で、業者がこれを運ぶには、作業する市町村の許可が要ります(廃棄物処理法第7条)。青森県でも、許可は県ではなく市町村ごとです。
県庁所在地の青森市では、さらに市の中で区域が分かれています。一般廃棄物処理業の営業区域は旧青森市区域と旧浪岡町区域の二つで、市は「自分の住まいの区域の許可業者に頼むように」と案内しています。区域内の営業許可がない業者に頼むと、廃棄物処理法の罰則の対象になる可能性があるとも書かれています。旧浪岡町区域のごみの業者は、黒石地区清掃施設組合(0172-53-1222)が問い合わせ先です。
見積もりを取るときは、実家の住所がどの区域に入るか、その業者がその区域の許可を持っているか(または許可業者に運搬を任せるか)を、最初に確かめましょう。
青森市・弘前市・八戸市の、大量ごみの扱い
青森県の主な市の、引越しなどで大量に出るごみの案内
| 市 | 市の案内(要点) | 許可業者の確認先 |
| 青森市 | 一時的に大量に出るごみの処理:何回かに分けて収集場所へ出すか、清掃工場へ自分で運びます。清掃工場への自己搬入は基本的に無料です(最終処分場に回るごみは10キログラムまでごとに110円) | 一般廃棄物処理業者名簿(区域別) |
| 弘前市 | 埋立処分場への直接搬入:事前に環境課に相談し、「廃棄物搬入許可証」を受けて運びます(10キログラムまでごとに143円) | 一般廃棄物処理業許可業者一覧 |
| 八戸市 | 引っ越しごみ・大量に出るごみ:集積所に出せるのは1回の収集日に2袋までです。施設へ自分で持ち込むか、許可業者に運搬を頼みます | 八戸市一般廃棄物処理許可業者連絡協議会(0178-20-9377、8:30〜17:00)に問い合わせ |
青森市の「委任状」の仕組み:自分で清掃工場に運べないときは、許可業者に搬入を頼めます。このとき、ごみを出す人が「家庭ごみ搬入依頼調書(委任状)」を書き、搬入日の2日前まで(土日・祝日と年末年始を除く)に廃棄物・リサイクル課か清掃工場へ出しておくと、ごみ処理手数料がかかりません。業者に払う運搬料金は別にかかります。遺品整理の業者に頼む場合も、この書類を誰がいつ出すのかを打ち合わせておきましょう。
八戸市では、燃やせるごみは八戸清掃工場(0178-27-1351)で、月〜金曜の9:00〜12:00と13:00〜17:00に受け付け、家庭系は50キログラムまでごとに150円です。燃やせないごみ・粗大ごみは八戸リサイクルプラザへ運びます。
弘前市は、市が電話で予約を受けて家を訪ね、ごみを有料で回収することはしていないと案内しています。無料回収をうたう業者に頼んで後から高い手数料を求められた例もあるとして、不審な点は環境課 廃棄物対策係(0172-35-1130)に問い合わせるよう呼びかけています。
契約や料金のトラブルは、青森県消費生活センターへ
- 青森県消費生活センター:電話 017-722-3343。平日は9:00〜17:30、土・日・祝日は10:00〜16:00に受け付けています(年末年始は休み)。県内に住む人・通勤や通学をしている人が対象で、来所するときは先に電話で連絡します。Webフォームでも相談できます。
- 市の消費生活センター:青森市・弘前市・八戸市・五所川原市・十和田市・三沢市・むつ市の7市にもセンターがあります。消費者ホットライン「188」にかけると、近くの窓口につながります。
業者が来る前に、家族でしておくこと
遺品整理では、残してほしいと伝えた物まで処分された、見積もりにない料金を後から求められた、という相談が国民生活センターに寄せられています。通帳や印鑑、土地や家の権利証、年金・保険の書類、形見にしたい品は、業者が入る前に家族で取り分けておきます。作業中に現金や書類が見つかったときの扱いは、契約書か見積書に書いてもらいましょう。
相続放棄の申述は、青森家庭裁判所の本庁・支部・出張所へ
相続放棄を考えているなら、遺品を売る・捨てる前に立ち止まってください。財産を処分すると、相続を認めた(単純承認した)とみなされることがあります(民法第921条)。申述できるのは、相続が始まったと知った時から3か月以内です(民法第915条)。
青森家庭裁判所の本庁・支部・出張所と受け持ち地域
| 裁判所 | 受け持ち地域 |
| 本庁(青森市) | 青森市(旧浪岡町を除く)、平内町、今別町、蓬田村、外ヶ浜町 |
| 弘前支部 | 弘前市、黒石市、平川市、青森市のうち旧浪岡町、西目屋村、藤崎町、大鰐町、田舎館村 |
| 五所川原支部 | 五所川原市、つがる市、板柳町、中泊町、鶴田町、鰺ヶ沢町、深浦町 |
| 八戸支部 | 八戸市、階上町、三戸町、田子町、南部町 |
| 十和田支部 | 十和田市、三沢市、六戸町、おいらせ町、五戸町、新郷村 |
| むつ出張所 | むつ市、大間町、東通村、風間浦村、佐井村 |
| 野辺地出張所 | 野辺地町、横浜町、六ケ所村、東北町、七戸町 |
旧浪岡町の住所は、市役所の案内と同じく、ここでも青森市のほかの地域と扱いが分かれます。申述には、申述する人1人につき800円分の収入印紙と、連絡用の郵便切手が要ります。
実家が空き家になりそうなとき
- 県の住宅のページ:青森県建築住宅課のページから、市町村の空き家バンクの一覧と、青森県居住支援協議会の「空き家相談員」の案内をたどれます。
- 住まいのエンディングノート:県は、家を空き家にしないための手続きや判断を整理する冊子「あおもり住まいのエンディングノート」を作り、県のページで公開しています。片付けの前に、家を売るか、貸すか、残すかを家族で話し合うときに使えます。
- 相続登記:不動産を相続したと知った日から3年以内の登記が、2024年4月1日から義務になっています(法務省)。
青森県の費用の目安と、業者の選び方
この下で紹介している業者のうち、青森県内に拠点がある業者には「地元密着業者」のマークを付けています。費用の目安は、すぐ下の「青森県の遺品整理の費用とよくある質問」に、掲載業者の料金をもとにまとめました。見積もりは2〜3社から取り、ごみを誰がどの施設に運ぶのか、青森市なら区域の許可や委任状の扱いまで、比べてから決めましょう。
市町村ごとのごみの出し方や窓口は、下の「青森県の市区町村から探す」から各市町村のページで確かめられます。